2011年11月10日木曜日

番外編:夢、駆ける F1日本グランプリ

美しい流線の車体。エンジンの爆音。

蝶のように舞い、戦闘機のように刺す。

すっかりF1の魅力にとりつかれてしまいました、草野です。



前回のエントリーでは鈴鹿サーキットでのアンケートの様子を紹介しましたが、

今回は番外編ということで

F1日本グランプリの様子を熱くお伝えしようと思います!



今年のF1日本グランプリは10月6日から4日間開催されて、

木曜日:各チームのピットを見学できる、ピットウォーク

金曜日:ドライバーの公式練習日にあたる、フリー走行

土曜日:予選

日曜日:決勝

というように行われます。



私たちも木曜日から観戦するために水曜日に東京を出発し、終電で鈴鹿サーキットの最寄り駅へ向かいました。



なぜわざわざ前日の夜中にサーキットに行ったかといいますと、

木曜日のピットウォークは先着9,000名しか入場できないからなんです!

この貴重なチャンスを掴むため、遠くで夜を照らす鈴鹿サーキットへ向かいました。



約30分歩き続け、やっとサーキットに到着!

しかし、小雨も降っていたので急遽屋根のある近くの場所へ避難。

しかも季節の変わり目で鈴鹿は海も近いので夜は非常に寒いのです。

「こ、このまま凍え死ぬのか…」

そう思っていると、近所に住む心優しい方が話しかけてきてくださって

「寒いだろう。車の中で寝ていていいぞ」

と、車を一晩お貸ししてくれました。

なんと優しい方に出会ったのでしょう。

心温まる展開に私たちは勇気づけられ、早朝、並ぶために再びサーキットへ向かいました。

僕たちはなんと、

前から約100番目でした!(笑)





そしていよいよ開門!

これが鈴鹿サーキットのメインスタンドです!



そして楽しみにしていたピットウォーク!

聖地鈴鹿のコースを歩きます。

アスファルトなのに意外とつるつるしてるんですね!

300km/hの速さで走るタイヤに負担をかけないためなのでしょう。

そしてピットウォークではファンサービスとして、各チームがマシンの部品を展示してくれるんです。

こちらは現在首位独走中のレッドブル・レーシング。



こちらは人気チームのフェラーリ。 



部品の展示だけでなくファンの目の前でピットイン時の練習もしてくれるなど気前のよいファンサービスをしてくれました。

やはりF1界の王様であるフェラーリには凄い人だかりができています。

地味に人気を集めたのはこのセーフティーカー。



セーフティーカーはレース中に事故が起こると安全のためにコースに出て、レースをコントロールします。

だから見た目は普通の乗用車に道路公団の黄色いパトライトをつけただけなのですが

300km/hを出すF1マシンに負けないくらいスピードが出ます!

さすが、世界のメルセデス・ベンツ。



そしてピットウォークのあとはF1ドライバーによるサイン会です。

ピットウォークに参加した9,000名のうち、720名がこのサイン会に当選するらしいのです。

果たして私たちは当選できるのでしょうか?

そしてなんと、、、

僕も玉置も2人とも当選しました!Make miracle!

色紙を持って、指定されたところで待ちます。

記者会見を終えた順にドライバーが来てくれるので、誰にサインを書いてもらえるかは最後までわかりません。

誰だろう!



どきどき。



どきどき。



そして僕たちにサインをしてくれたのは、

小林可夢偉選手!!!



ザウバーF1チームに所属する、日本人として唯一参戦しているドライバーです!

間近で見るとカッチョイイ!

「レース頑張ってください」と可夢偉選手にエールを送り、

僕も玉置も大満足で今日1日を終えました。



10月7日 金曜日

昨晩はお隣愛知県生まれの玉置の実家にお泊まりし、玉置の車で鈴鹿へ出発しました。

しかし、四日市周辺で大渋滞。進まない。。。

さすが、日本で年に1度しか開催されない世界的なイベントだけあります。

3時間半もかけてやっとのこと鈴鹿に到着し、2人ともへとへとです。

(僕は全く運転していないんですけどね!)



今日はフリー走行の日。

サーキットの外からもマシンの爆音が聞こえます!

早速サーキットに入ります。

間近で見るとやっぱり速いし、エンジンの爆音がものすごい迫力を生み出しています。

まるで戦闘機のようです。

しかもルノー製のエンジン、フェラーリ製のエンジン、メルセデス製のエンジンでは

エンジン音が全然違うんですね。

それにしても爆音で隣にいる玉置との会話が聞こえません!

しかしアンケートでもよく聞いたのですが、

この爆音がたまらなくて毎年観戦に来るんだという方もものすごく多いんですね。

やはりTVとは違うこの感じが人を魅了させるのでしょう。



今日は自由に好きな席でフリー走行を観戦できるので、色々な席に移動して観戦しました!

こちらはシケインカーブ。



マシンの追い抜きポイントの一つで毎年人気No.1の席となっていて、発売後真っ先に売り切れた席です。

こちらはヘアピンカーブ。



こちらは人気No.2の席です。

直前のストレートで最高速度を出してからこのカーブで一気にブレーキをかけるのでものすごいブレーキ音がします。迫力満点です。

深紅のマシン、フェラーリのこの威圧感。

さすが、何度も優勝してきた歴戦の兵だけあります。



初めて生で見るF1マシンに大興奮の1日でした!



10月8日 土曜日

本日も玉置家から車で出発。

予想通りの大渋滞。会場に着いた頃はへとへとでした。

(僕はやっぱり運転していないんですけどね!免許ないので…)



今日は予選。

予選は数周走ったうちの1番速かった1周のタイムで順位を付け、決勝のスタート位置を決めます。

予選は3段階となっていて、24ドライバーの内上位17位が第2予選に進めます。

その第2予選で上位10位が第3予選に進み、最終的な決勝のスタート位置が決まる仕組みになっているんです。

我らが小林可夢偉選手は余裕で第1予選通過です!

しかし第2予選では可夢偉選手はなかなか10位以内のタイムを出せず苦戦。

第2予選の制限時間も刻一刻と迫ってきます。

時間的にこれが可夢偉選手にとって最後の1周となりそうです。

どうなる!?どうなる!?

なんと10位のタイムでゴールイン!

ギリギリ10番手で第2予選を通過しました!

さすが日本の英雄可夢偉選手!

しかしマシンのトラブルがあったのか、第3予選では可夢偉選手は出走しませんでした。

明日の決勝は大丈夫だろうか可夢偉選手。



10月9日 日曜日

雲ひとつない快晴!

今日はいよいよ、待ちに待った決勝の日です!

この鈴鹿サーキットに日本全国、いや世界各国から10万人が詰め寄るんです!

ものすごい熱気!

外国からメディアもたくさん来ています。

さすが世界を股にかけたスポーツだけあります。

今日は決勝だけあってイベントや前座のレースも開催されました。



さあ、もうそろそろ決勝レーススタートです!

僕たちは「可夢偉応援席」というチケットを購入したので、

可夢偉選手応援用の旗やTシャツ、帽子を身にまとって応援します!

可夢偉応援席はかなり盛り上がっています!





そしてスタートの瞬間を待ちます。

赤い6つのシグナルが消え、15時半、いよいよ決勝レースがスタート!

24台のマシンの爆音が一斉に鈴鹿サーキットに響きます!



さあ、スタートからレッドブル・レーシングのベッテル選手が独走!

さすが前年のワールド・チャンピオン、

今回のレース結果次第で2年連続のワールド・チャンピオンが決まるので本気です。

可夢偉選手も後方から健闘しています!

数周後、ベッテル選手の遥か後方でマシン同士が接触!

レースをコントロールするためにセーフティーカーが入りました!

セーフティーカーが入るとマシンは追い抜き禁止、スピードも制限されるので、

独走していたベッテル選手とその他の選手の差がどんどんなくなっていきます!

これは誰が勝つのかわからなくなってきたぞ!

安全が確保されてセーフティーカーが抜け、いざレースは再スタート。

1位ベッテル選手がピットに入ってタイヤを交換しています。

後ろからマクラーレンのバトン選手が飛ばしてくる!

どちらが前に出るんだ!?

バトン選手が前に出た!

その後フェラーリのアロンソ選手もベッテル選手の前に出た!

バトン選手とアロンソ選手、ベッテル選手の差はわずかです!

ベッテル選手が追い抜こうとするも、アロンソ選手が華麗なブロック、抜かせません!

そして、スタートから53周、バトン選手が逃げ切り鈴鹿で勝利!

ベッテル選手は3位、この瞬間、ベッテル選手の年間ワールド・チャンピオンが決定しました!

ベッテル選手は喜びのあまりマシンをぐるぐるスピンさせています!



そして最後の選手もゴールインし、1時間半に及ぶ大激戦のレースは終了。

レース後はコースウォークといって、マシンが走ったコースを自由に歩くことができたので

劇走の後の鈴鹿サーキットをゆっくり歩きました。





アンケートができたのも良かったですが、F1を初めて生で観戦し、素晴らしいサーキットに恵まれ、最高のレースを目の前で見て、本当に最高の4日間でした。

最後はキックボードで7キロ離れた駅へ向かい東京に帰りましたとさ。



ありがとう鈴鹿。

ありがとう玉置のお母さん。



くさの

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