2011年10月18日火曜日

井上ゼミ流アンケートの生み出し方


こんにちは。前回に引き続き草野です。

F1日本グランプリも近づいてきましたね。今からどっきどきわっくわくです。

前回のエントリーでは独立変数設定の際の妥当性の観点から、F1ファンにアンケートを行おうとなったのでした。

今回はそのアンケート作成の様子をご紹介したいと思います!

私たちがアンケート調査を行う目的は大きく分けて3つあります。

1つ目は、サーキットに来場するF1ファンはそもそも面白いレースを求めてチケットを購入したのか、その動機を明らかにすること。

例えばF1ファンのチケットを購入する動機が皆「有名ドライバーのサインが欲しかったから」だと、独立変数を戦力均衡としたときの従属変数に入場者数をとることは妥当ではなく、他の指標を探さなくてはなりませんね。

2つ目はF1のグランプリを観戦しに来場するファンの方はいつの試合を見てグランプリに来場したいと考えたのかを明らかにすること。
これによりどの期間のレース結果をもとに独立変数を作成すればいいのか考える際の客観的な妥当性が高まります。

3つ目はF1ファンの方はどのようなレース展開を求めてチケットを購入するのかを明らかにすること。

これはどの「部分」の戦力均衡がグランプリの入場者数に高い影響力を与えるのかを今後の研究で考えていくための参考にするために目的の1つに加えました。



そして、鈴鹿サーキットでの調査に向けて急ピッチでアンケートを作成しました。

そのアンケートがこちらです。





アンケートは選択回答式の質問が8問、記述回答式の質問が2問の計10問。

 さらに、今度の本ゼミでアンケート内容を発表し、先生やゼミ生に添削して頂けることになりました。
いざ、火曜日の本ゼミで意気揚々と発表を行い、多くの議論が展開されて色々なフィードバックを頂きましたが、その議論の中でも私たちが特に直さなければならないのはアンケートの内容量の多さだということに気付かされました。

確かにサーキットでファンにこのアンケート用紙をお渡しし回答して頂こうとしても、この内容量では回答が面倒くさそうに見え、回答自体をお断りされる確率が高そうです。

このアンケートは特に「どのようなレース展開を求めてチケットを購入しているか」を問う質問・選択肢の量が多くなってしまいました。

そして先生からは「どのようなレース展開を求めているかをF1ファンの方に簡単にヒアリングし、その結果あまりF1ファンの方に期待されていなさそうなレース展開の選択肢を省いてすっきりさせてはどうか」とアドバイスを頂きました。

なるほど納得です。

こうなったら思い立ったが吉日、このアドバイスのもと同期のゼミ生にも協力を仰ぎ、F1ファンの方がどのようなレース展開を求めてチケットを購入しているかヒアリングを開始しました!

私自身も、車好きの方が多く集まっていそうなお台場の自動車展示場に足を運びヒアリングをしてみました!




カッコいいレーシングカーも展示されていて、レース好きな方が集まっていそうです!

そして展示場に遊びに来た方やモータースポーツショップの店員の方などにお話を聞いてみると、日本人F1ドライバーの活躍が生で見たくてチケットを購入する方もいらっしゃれば、F1の華やかな雰囲気を味わいたくて観戦なさる方などもおり、実りの多いヒアリングができました。

これでアンケートもかなりすっきりしそうです。

そして嬉しいことに再び本ゼミでアンケートの添削をして頂けることとなり、玉置と私で前回以上に急ピッチでアンケートを作成、再度本ゼミの場で発表しました!


ヒアリングも行い自信満々にプレゼンを行いましたが、、、さすが井上ゼミ、一筋縄ではいきませんね。
前回の本ゼミに続き多くの議論がなされましたが、今回頂いたフィードバックは「いかに回答確率を高めるか」というものでした。

アンケート調査できる期間はわずか、しかもサーキットにいるファンの方が「F1が見れるぞ!」と非常にわくわくしている中でアンケートに答えて頂ける確率というのはなかなか予測することが出来なかったので、回答の確率をなんとかして上げなければならなかったのです。

そこで、先生やゼミ生との議論で生まれた解決策が2つありました。

1つ目は、大きなボードに質問を書いて、シールを貼って回答してもらう形式にすればファンの方の目に留まるし、調査に参加してもらいやすくなるのでは?というものでした。

大きなボードにシールを貼ってもらうのはTVの街角調査でもよく目にしますよね。

そこで私たちは、アンケートの1つ目の「いつ今回の日本グランプリのチケットを購入したのか」という質問をボード形式で回答してもらうことにしました。

(こちらのボードは次回のブログでご紹介します!)



2つ目の解決策は、アンケートをファンの方に書いてもらうのではなく、私たちが口頭で質問をして回答を自分たちで記入することでした。

これなら、色んなスポットをまわりたいファンの方もあまりお時間を取られずにご回答して頂けそうですね。



そしてやっとのことで完成したアンケート調査用紙がこちらです!



②、③、④の質問でチケット購入に影響を与えた時期をお聞きし、⑤の質問でファンの方がF1のレース展開に求めるものをお聞きします。

ゼミの同期との綿密なアンケートシミュレーションも無事終了し(笑)、調査の準備は万端です!

次回はいよいよ鈴鹿!次回のブログもお楽しみに!



くさの

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